医療事故の損害賠償請求に時効はあるの?

医師や病院に対する損害賠償請求には「時効」があります。

時効期間は、どういった理屈で、誰に損害賠償請求をするかによって違います。

 

病院や個人医院、個人医院を経営する医師に請求する場合には、

診療契約の不履行を原因に請求できますので、時効期間は10年です。

つまり、10年の間ならいつでも請求できるわけです。

 

しかし、病院内に勤務している医師個人に損害賠償請求をするときは、

不法行為を原因に請求しますので、時効期間は3年になります。

これは、患者と診療契約をしているのは病院であって、

そこに勤務する医師ではないという理由からです。


もうすぐ時効というとき、どうすればいい?

時効には、「中断」というシステムがあります。

この「中断」というシステムを使えば、時効の進行がストップします。

 

「中断」するための方法はいくつかありますが、代表的な方法は、訴訟の提起です。

訴訟提起する前に、内容証明郵便などで請求書を出す方法もありますが、このような「裁判外の請求」は、法的には「催告」と呼ばれ、時効は6か月間しかストップしません。

 

「催告」をした場合は、時効がストップしている6か月の間に、訴訟提起するなど正式の中断方法を取らなければなりませんので注意が必要です。

(よく、請求書を何回も出し続けているから、時効にはなっていないと誤解されている方がおられます。)